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プロフィール
HN:
永鏡 雄覇
性別:
非公開
自己紹介:

ポケモンが好きです。
擬人化も好きです。
意欲だけで実力の伴わない創作をよくします。
大抵何時も自己満足です。

かなり多数の人格を有してたりします。
小心者で人見知りですが人見知りなりに頑張ってみます。
お手柔らかに、でもお気軽にお相手ください。
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やっとできた…!
って感じで、ティガのネロネーヴェ入りのきっかけの話です。
以前にハルさんの書いて下さったルインさんとティガの出会いの話を拝見してから、俺もティガ視点を書く!
なんて、よく言ったもんだぜこの野郎と放置してきましたが、やっと完成しました。
俺、なんで文一つ書くのにこんなに時間が掛かるんだろう。
とか何とか言って、今日一日で書いてますから、結局は書いてる時間がなかっただけです。
いやー、楽しかった。
素晴らしい絡みに感謝です、ハルさん!
ご託はもうこの辺でやめにして、俺の文才の無さが全面にでた…。

▼ルインさんをお借りしました。





油断していたつもりはない。
でも、結果的にこうなったのだから、どこかに隙があったのだろう。

熱をもった腹部を押さえて、俺は近くに見えた廃墟の窓に転がり込んだ。
壁に背中を預けて息を整えながら思い出す。
やらなければいけない仕事はただの暗殺だった。そこにどんな柵が有ろうが俺には関係ない。ただ、それを殺すだけだったというのに。
子どもの声が聞こえた。
それに、一瞬躊躇ってしまった。次の瞬間には聞こえたのは銃声。じわりと熱くなった腹部。
そこからあとのことはほとんど覚えていない。こんなことで、冷静でいられないとは、自分もまだまだ未熟者だ。気づいたらその場を逃げるように去っていた。標的を殺したかどうかももう覚えていない。そして、この建物に辿り着く。

熱い。
ずるずると座り込むと、どっと押し寄せる倦怠感。動く気すら失せて、それに任せて目を閉じた。

ここに座り込んでどれくらいの時間が経ったのだろうか。何時間も経ったような気がするし、実際にはほんの数分のことなのかもしれない。
大方誰もいないだろうと思い入った屋敷の奥で人の動く気配がした。床の軋む音、そしておおよそ役目を果たしていない扉が開く音。ぼうっとかすんだ思考が、自分に近づく気配を感じ取る。
何者だ。
何者にしろ、今の体はぴくりとも動いてくれない。

視線が突き刺さる。
死んだふりをかましていると、腹部を突かれた。走った痛みに思わず身体が動く。
苛立ち交え僅かにまぶたを持ち上げると、ほとんどぼやけきった視界に黒い影が映った。
顔が見えない。目が見えなくては、読むこともできなかった。
こんな死に損ないを見つめて何がしたいんだ。

「……触るな……何を考えているか分からない」

反応を求める視線にかすれた声を漏らせば、思わぬ言葉が返ってきた。

「……止血くらいしてあげるよ」

俺を助けようとでも言うのか。

「いらない…………さっさと去れ」

今更足掻く気はなかった。
ここまでの傷を今まで負うこともなかったし、隙を作った俺が悪い。
油断したら負け。
それは、俺をこの世界に引っ張り込んだとある親父に散々聞かされたことだった。
再び目蓋を落としそうになると

「こんな所で終わるのか?”カスティガーレ”」

今度は、名を呼ばれた。
こんな所でこんな奴を構っている位だ、ただ者ではないとは、感じていたが。まさか、その名を呼ばれるとは思わなかった。
 ”castigare”
罰する、懲らしめる、という意味をもつ。
おおよそ俺には相応しくない名だ。寧ろ罰せられるべきであろう人殺しが、そんな名を持つ。あまりにも滑稽な話だ。
決して、自ら望んで名乗った名ではない。
俺には、もう呼ぶ名も、それを呼ぶべき人も存在しないのだから。
影は続ける。

「……噂は聞いているよ。うちの獲物を盗られたこともある」

「…………誰?」

「ネロネーヴェ」

それは、初めて聞く言葉ではなかった。

「このまま死ぬ気なら止めない。でも、もし生きたいのなら

僕のところにおいで」

と。
ネロネーヴェは北区域を大きく縄張りとするマフィアの名である。
その言葉に頷くことは、

「……俺に……マフィアになれ、と言うのか」

ファミリーに入ることを意味している。

「僕の、ファミリーに」

ファミリー、それはつまり、

家族、だ。

その単語は決して俺にとって好意的なものじゃない。
寧ろ、、。
思考が、どろりとした、過去という闇に飲み込まれる。
思いが口をついて出た。

「……たくさんだったのに…一人になった――」

目を閉じれば鮮明に思い出せる。
燃える家と赤い空。後に残ったのは、ただの闇だ。

「――一人だったのに二人になった―」

行き場をなくした自分にさしのべられた大きな手はとても温かかったのを覚えている。

「―………でもまた一人になった」

最後に握った手は、あまりにも冷たくて。
もうこんな思いをするくらいなら、こんなものは欲しくないと。
そう思ってそれから一人で生きてきた。
生きるすべはその人からすべて学んだはずだから。

「……じゃあ次は、僕と家族になろう」

すべてを受け入れた言葉に俺の心は揺らぐ。
それでも、
一度知ってしまった温かさには、かなわない。
死にかけた己には、それはとても甘い誘惑だ。
本当に良いのだろうか、自分のような存在が家族を求めて。そして、それを受け入れて。

ゆっくりと顔を上げると、少しずつはっきりしてきた頭に、少しマシになった視界が、こちらを見つめる紅の瞳をとらえる。
それが、確かに俺の視線をとらえ、僅かに細められた。
それを見て無意識のうちに表情が崩れていた。
もう何年もの間使っていないだろう頬の筋肉が動いて、
ああ、これが笑うってことだったっけ。

何を思ってか軋む腕を思わず持ち上げると、その手をつかんだ別の手。

それはとても温かかった。



俺の文才の無さがよく知れます。
一応、ハルさんが書いて下さったルインさんとティガの出会い、もとい、ティガのネロネーヴェ入りきかっけの話が元にできています。
できるだけリンクするように作らせてもらったので、台詞なんかはそのまんま使わせてもらっています。
が、あらゆる所に俺の妄想と捏造が介入してます注意報。

で、自分が書くとこんなことになります。ほんとにわかりにくい…。
ルインさんの仕事と、ティガが怪我をして転がり込んだ屋敷が偶然重なっての邂逅です。
ティガ視点ですが、あまりにも独り言が多い…。
元からそうですが、このころのティガは、それ以上にひねくれています。
子どもの声に躊躇うのも、彼の過去に関係があったりする。
ちなみに、親父というのは、ティガを拾った胡散臭い爺さんのことです。
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